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レジン&シリコン複製講座vol.3 たい焼き取り型  

 どうもこんばんは。雷後でございます。
 複製講座も第三回目、今回がラストになります。
 最後を飾るのは「たい焼き取り」型です。

 と、ここで、講座に入る前に、新しいマテリアルの紹介をしたいと思います。興味のない方はすっ飛ばしてくださいね。

 今回紹介させていただくのは、WEVE「シリコーンゴムEX」です。
DSC01308.jpg
 少し前に、WEVEのシリコーンゴムがリニューアルされました。

 使用前にわかる大きな変更点は・・・値段、容器、硬化剤の色、の三点。

 まずは、お値段。なんと旧シリコン定価3980円から定価3200円へ、780円ものプライスダウン!(税抜き価格)不況&原油価格高騰のこのご時勢にすごいことだと思います。企業努力に感謝。いや、まじでありがたい。
 
 続いて、容器が缶からポリ容器?へと変更。まずは容器の開け閉めを試してみたところ、実に簡単!旧容器の缶は開け閉めに結構苦労しましたが、そういったストレスはほとんどなくなったといっていいでしょう。気密性もよく、捨てるときも楽(自治体にもよると思いますがウチでは缶より楽)と、実に良い変更だと感じました。

 そして、硬化剤の色。旧タイプの鮮やかな赤から、乳白色の水色へと変更されました。個人的には、あの鮮やかな赤色のおかげでかなり混ぜムラをしないですんだので気に入っていたのですが、果たして今回の水色はいかに・・・

 早速使用して試してみることにしました。

 まずは、いつものように、容器内のシリコンをよく攪拌して、適度な量をとり、指定量の硬化剤を加えていきます。
IMG_3711.jpg
 と、こんなかんじです。やはりかなり淡い水色です。ちなみに、シリコン自体も若干色味が変わっていました。旧シリコンがほぼ真っ白だったのに対して、新シリコンは若干灰色よりの白になっています。(画像だとわかりにくいですが)
 で、攪拌してみたわけですが・・・やはり水色、まったくといっていいぐらい色がつきませんでした。上記にもありますが、個人的にすごく気に入っていたのでちょっと残念です。(あの赤色評判悪かったのかなぁ~)もちろん色無しがお好みな方にはオススメです。

 さて、あとはそのまま固まらせて感触の確認を・・・待つ事一昼夜。

 で、完全硬化後確かめてみると、旧シリコンとほとんど変わらない感触。これなら今までと変わらない使用感で使うことが出来そうです。

 そんなわけで、個人的総評。
 かなりいい方にリニューアルされたと感じました。さすがEX! 硬化剤の色は少し残念でしたが、それでも今後はこちらを利用する機会が多くなりそうです。

 
 ついでに、旧シリコンとの互換性を確かめてみました。(旧シリコンがまだ残っているので、重ねて流しても大丈夫か前もって確認しておかないと・・・風のうわさで、他製品同士だとシリコン同士がくっつかない場合や、逆に離型処理をしても剥がれないなんてことがあると耳にしたもので・・・。)

 
 まずは、旧シリコンの切れ端を二つ用意。片方にシリコーンバリアーを塗布して、それぞれに新シリコンをたらしてみました。
DSC01393.jpg
 ちょっとわかりずらいですが、それぞれの切れ端に少量たらしてあります。無記名のほうがシリコーンバリアーを塗布してあります。
 んで、また待ちます。

 そして、硬化後はたして・・・・
DSC01394.jpg
 うん。なしの方はくっついて剥がれず、有りの方はばっちり剥がれました。これなら、旧の上から新を流しても問題ないでしょう。

 こんなところで、ニューマテリアルの紹介は終了になります。




 え~・・・前置き(紹介)が長くなりましたが。ここからが今回の本番です。


 では、いってみましょう。「たい焼き取り」型です。
 
 さて、この「たい焼き取り」型は「片面取り」と「両面取り」の、あいのこのような型で、大まかに説明すると、基本となる凹型にレジンを流し込み、その後凸型を上から押し付けて複製する。といった感じになります。
IMG_0008.jpg
 簡単な図にすると、こんな感じです。
 使う局面はあまり多くありませんが、ドーム状や筒状といった「両面取り」での複製が難しい原型を、わりと簡単に複製できることがあるので、知っておくと役に立つ・・・・かもしれません。
 
 ちなみに私の場合、今回のハイゴッグはもちろんですが、過去作のナイチンゲールの肩バインダー、ラクスのスカートもこの方法で複製しました。御覧になったことのある方ならなんとなく想像がつくのではないでしょうか?


 で、「たい焼き取り」型の・・・

 メリット
・「両面取り」では難しい形状(一部)をわりと簡単に複製できる。
・「片面取り」の亜種でもあるので粘土埋めが簡単。
・凹面側の気泡除去が容易。
 
 デメリット
・基本1パーツ1つの型になってしまうので、シリコンの消費量が多い。
・型の形状の都合でレジンの無駄が多く出る。(以下流し込みの記事にて)
・凸側に気泡が入りやすい。たまに、クレーターか!というレベルで入る。


 では、実践していきましょう。

 さて、用意するものですが・・・こちらは、「両面取り」とまったく一緒なので、割愛させていただきます。(お手数ですが、複製講座「両面取り」を御覧ください。)

 まずは、位置決めです。これは本当に簡単で、原型がすっぽり入れば特に問題ありません。ただし周りが薄くなりすぎないように少し余裕があると良いでしょう。
DSC01302.jpg
 このぐらいで問題ありません。

 続いて粘土埋めですが、この「たい焼き取り」の場合、埋めるというより「持ち上げる」に近いニュアンスになります。
IMG_0022.jpg
 簡単な図にするとこんな感じで、全体が山形になるようなイメージで粘土で原型を持ち上げるようにします。
 ここで重要なポイントですが、①の部分をすこし高めに取るようにしてください。ここを高くすることで、レジンと気泡の逆流を防ぎやすくなります。シリコンの使用量が増えてしまいますが、ここをケチると失敗の元になりかねません。

 と、この後、実際に粘土に埋めた画像を用意しなければいけないんですが・・・すいません。写真を撮り忘れてそのままシリコンを流してしまいました。
DSC01305.jpg
 うっすらシリコンを流してから気づきました。すみませんがこの状態で、粘土埋め完了をご想像ください。

DSC01304.jpg
 上から
 ちなみに、「両面取り」のときの「ダボ穴」はこの「たい焼き取り」では必要ありません。

 で、毎度おなじみ少し高いところからシリコンを流し込み、エアブラシを使用して気泡を抜きつつ、隅々までシリコンがいきわたるようにしましょう。シリコン型製作における重要な工程なので手を抜かずにしっかり行いましょう。
 
 時間に余裕がある場合、この第一層目がちゃんと固まるまで待ってから次のシリコンを流し込むとよりベターなのもおなじみです。

DSC01307.jpg
 第一層目が固まったら本格的な流し込みになります。ちなみに、今回の流し込みでは、過去に製作したシリコン型から切り出した、シリコンブロック的なものを一緒に入れることで、水増しをしてシリコンを節約しています。
 シリコンゴムは高いので、要らなくなった型を切り刻んで取っておくと、こんな感じで役に立ちます。

 あと、この段階でもう一点。
 
 後の凸型製作の際に必要になる「持ち手」も同時に用意しておきましょう。
 持ち手といってもただのシリコンのブロックで、型の大きさにもよりますが、今回の場合は消しゴムぐらいの大きさであれば問題ないでしょう。
 私の場合、過去に使用した型を切り出して用意しましたが、それが無い場合は、今回の流し込みのときにシリコンを少し多めに用意しておき、適当な容器で固まらせた後、必要なサイズに切り出すのが良いと思います。


 さらにシリコンを流し込んでいきます。
IMG_3695_20120511005853.jpg
 このように、すっぽり隠れるまで流します。今見えている面が、レジン流し込み時の底面になるのでしっかりと平らになるまで流しましょう。


 完全に固まるのを待ち、ひっくり返して粘土を除去します。
IMG_3705.jpg
 しっかりと粘土を除去して、余分なところに流れ込んだシリコンを切って取り除きます。この辺も「両面取り」と一緒ですね。

IMG_3706.jpg
 少し斜めから見るとこんな感じになります。原型がかなり埋まった状態になっているのわかると思います。


 さて、ここから凸側の型の流し込みになります。
 まずはシリコーンバリアーをしっかり塗布して、離型処理を済ませておきましょう。忘れると大変なことになります。(財宝発掘の気分が味わえます・笑)絶対に忘れないようにしましょう。

 離型処理がすんだら、シリコンを流し込みます。
 へこんだ部分がいっぱいになるぐらいまで流し込んでください。
 
 流し込んだら、固まるのを待ちます。ある程度固まったら、ここで少しのシリコンを流せるように準備して、前に用意しておいた持ち手を取り付けましょう。
 
DSC01390.jpg
 と、こんな感じです。 さあ、しっかりと固まるのを待ちましょう。


 固まったら、凸型を取り外します。
DSC01391.jpg
 さらに、原型を取り外すとこんな感じになります。


 取り外した凸型から余分なシリコンを切り離し、レジンキャストの逃げ道を用意します。
 よく切れる刃物で、上から凸型を押し付けた際に、うまくにえげられるラインを予想して道を作っていきます。
DSC01398.jpg
 今回の場合はこのぐらいで大丈夫だと思います。もしうまく逃がすことが出来なかった場合はそのつど、型を調整していきます。


 この時点で今回の「たい焼き取り」型は完成になります。
  
 


 続いて、レジンキャストを流し込み、複製を作りましょう。

 まずは、離型剤スプレーをそれぞれの型に吹き付けます。
 吹き付けた後、凹型を周囲にレジンがこぼれてもいいように、ポリプロピレンのトレーや、海苔の缶ふたのようなものの上に置き準備完了。 

 
 では、レジンキャストを流し込みましょう。(レジンキャストの流し込みの手順についてはお手数ですが「片面取り」&「両面取り」講座を御覧ください。)
DSC01400.jpg
 ちょっともったいないと思いますが、複製したい部分が完全に隠れるぐらいたっぷりとレジンを流し込みましょう。
 流し込んだら素早く、見える気泡を除去します。竹串などを使用して、特に細かい部分に残りがちな気泡を追い出していきます。


 気泡の追い出しがすんだら、凸型を上から押し付けます。(押し付けるといっても強く押すと、型が変形してしまうので、重力にまかせる感じで下まで入れて、一番最後だけ少し押すようなイメージです。)
 もちろん、凸型側にも気泡が入らないように出来るだけ注意しながら行いましょう。
DSC01401.jpg
 こんな感じで、レジンが溢れまくるので、トレー等の下準備はお忘れなく。


 流し込み画完了したら、固まるまでしっかり待ちましょう。

 
 固まったのが確認できたら、パーツを壊さないよう、そっとはずしましょう。
DSC01411.jpg
 凹型から取り外した状態です。このあと、凸型をはずします。このときも持ち手が役に立ちます。


DSC01412.jpg
 型からはずすとこんな感じになります。わりとうまく流れていたので、少し型を調整した後もう一度流してみました。



 抜き終わったパーツのみアップにて
DSC01413.jpg
 やはり、凸型側に気泡が入っていますが、他のパーツをつけた際に隠れる部分なので問題ないでしょう。
 その他、多少気泡があっても、このぐらいなら埋めてしまうほうが早いので気にしないことにします。(商品として販売するわけじゃありませんからね。)


 これにて、「たい焼き取り」型、そして長々とお送りした「複製講座」は終了となります。
 
 ここまで御覧頂いた皆様、お付き合いありがとうございました。
 文章力の無さを筆頭に、わかりにくい点も多くあったと思いますが、少しでも誰かの役に立つことを願うばかりです。



 さて、次回からはSDハイゴッグの製作記事にもどる予定です。忘れられていないことを祈りつつ・・・進めていこうと思います。良かったらまた足を運んでくださいませ。

                        ではでは。
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レジン&シリコン複製講座vol.2  両面取り型 

 ど~もこんばんは、雷後です。
 
 前回に引き続き、複製講座・・・今回は「両面取り」型についてお送りしたいと思います。
 この両面取り型は、シリコーンによる複製では、一番汎用性が高く、模型誌などでも見かける機会が多いと思います。そのため、色々なパターンがあったりします。(三分割にしてさらに複雑な形を複製とか、はじめから内部にポリパーツを仕込む、等々)
 今回お送りするのは、そういった難しい型ではなく、基本中の基本な型についてお送りしたいと思います。(難しいタイプも機会&要望があれば紹介することもあるかも知れません。)


 さて、この両面取りタイプ、レジンキャストのを流し込む道のとり方で、二つに分かれます。
 パーツになる部分に、
 上から直接流し込む「トップゲート」方式
 下から湧くように流し込む「アンダーゲート」方式
IMG_0006.jpg
 簡単な図にするとこんな感じになります。

 「トップゲート」は型取りが比較的簡単で、シリコーン、レジンともに使用量が少なめでリーズナブルといった利点がありますが、
・気泡がとにかく入りやすく抜けにくい。
・一度に複数のパーツを複製できる型にするのが困難。
 と、いった欠点が目立つため、こちらを選択することは少ないと思います。簡単な形で、パーツがひとつしかない場合なんかはオススメなんですけどね・・・。

 そんなわけで、今回紹介するのは「アンダーゲート」方式。しかも、パーツがひとつだけという両面取りとしては一番簡単な部類になります。

 両面取りアンダーゲート方式
 
 メリット
・ある程度複雑な原型でも複製可能(もちろん向かない形もありますが)
・一度に複数の種類のパーツを複製することができる。
・汎用性の高さゆえに、多くのパターンが派生する。

 デメリット
・パーティングライン(型と型との合わせ目のライン)のとり方が、パーツの形によっては複雑で、慣れがいる。
・レジンの通り道が余分に必要なため、シリコン&レジンの使用量が増える。

 

 
 またまた前置きが長くなってしまいましたが・・・いってみましょう。

まずは、必要なものから(前回から少し増えました。)
DSC01252_20120504010728.jpg
左から順に
紙コップ・・・100円均一にて購入
離型剤スプレー・・・Wave製。近隣模型店にて購入
レジンキャスト・・・同上記。キシレンタイプ アイボリー
シリコーンゴム・・・同上記。
シリコーンバリヤー・・・GSIクレオス製。近隣模型店にて購入
下段
割り箸・・・100円均一にて購入
竹串・・・同上記
型取り用油粘土・・・GSIクレオス製。近隣模型店にて購入
(油粘土は型取り用を用意しましょう。物によっては、シリコンにべったりくっついて大変なことになります。経験者は語る・・・。)
型枠用ブロック・・・GSIクレオス製。近隣模型店にて購入

そしておなじみ
DSC01259_20120504010727.jpg
製菓用デジタル秤


 まずは、型取りするパーツにパーティングラインとなるラインを入れていきます。
 DSC01280.jpg
 いきなりですが、ここが結構重要なポイントで、このラインの取り方でこの後製作する、シリコン型の良し悪しが決まるといっても過言ではありません。
 パーツをよく見て、気泡が大きく残りそうだったり、パーツがシリコンに埋没して取り出せなくなったりしないよう、ライン取りには注意しましょう。

 
 つづいて、。型枠用ブロックを使い、実際に必要な型の大きさを見つつ、型内でのパーツの位置取りを確認します
IMG_3675.jpg
 結構大まかですが、レジンの通り道を考えて少し大きめにとります。黄色い棒がレジンの通り道になる部分です。ここでは過去に製作したレジンの棒を使用しましたが、プラ棒やポリプロピレン棒なんかがオススメです。型とパーツの大きさに合わせて、それに合った太さと長さのものを用意しましょう。(ワイルドな方は鉛筆を使ったりしてました・・・まぁシリコンがつかなければ何でもいいってコトなのでしょうが、真似する場合は自己責任で。)


IMG_3676.jpg
大きさと位置が決まったところで、型枠用ブロックをしっかりと組み、内枠の大きさに合わせて、油粘土を切り出し中に敷き詰めます。


IMG_3678.jpg
 ヘラやスパチュラ等を使用し、先ほど描き込んだパーティングラインにあわせて、粘土に埋めていきます。(必要なものに記載しませんでしたが、粘土に埋める道具はご自身の使いやすいものであれば何でもかまいません。ちなみに私は、大きな耳かきみたいな形のスパチュラ一本と、竹製割り箸を自分好みに削ったものを使用しました。)
 また、レジンの通り道となる棒もちょうど半分埋めておきましょう。


IMG_3687.jpg
 ほとんど、埋め終わったら、型同士がずれないようにするための、ダボ穴を開けていきます。まっすぐな円柱だと抜けにくいので、断面が台形になるような円錐型の穴がよいでしょう。(私は写真下にある、お尻を少し削った鉛筆で、スタンプしていきました。)


 この段階で、粘土埋めはほぼ終了になります。ここからシリコンの流し込みになるわけですが、流してしまうと引き返せないので、最後によ~く確認しておきましょう。


 
 確認が終了したら、シリコーンの流し込みを始めます。

 まずは、シリコーンバリアーを軽く全体に吹き付けます。吹かなくてもそんなに問題は無いと思いますが、念のため。
 つづいて、気泡を抜くために、エアブラシを空吹きできるように準備しておきます。
IMG_3688.jpg
 軽量して、適量の硬化剤を加え十分に攪拌したシリコーンを気泡が抜けやすいよう、少し高い位置から流し込みます。(この辺の手順を詳しく知りたい方は、お手数ですが前回の「片面取り型」の記事を御覧ください。)
 表面が隠れるぐらい流したら、エアブラシを空吹きして、さらにしっかりと気泡を抜いていきましょう。
 
 贅沢を言えば、この段階で完全に硬化させると、ほぼ気泡の無いシリコンの膜ができるのでオススメですが、時間の無い方は続けて流していきましょう。

IMG_3690.jpg
 さらに流し込んで・・・

IMG_3695.jpg
 完全に隠れるまで流し込みました。この段階でも一応エアブラシを当てて気泡を抜いておきます。

 
 完全に固まるのを待つ事一昼夜・・・

 と、ここで、私的にやっていることを紹介します。
 
 この両面取り型は、最終的に両面の型同士をしっかりと合わせて、レジンを流し込むわけなんですが、シリコンそのままだとやわらかいため、しっかりと合わせて固定することができません。そこで、硬くて平らな板を当ててクランプしたり、この段階で、石膏を上から流し込んで、型の両サイドに硬さを確保したりするわけなんですが、(複製に興味のある方は、模型誌等で御覧になったこともあると思います。)型があまり大きくない場合、この時点で、この「あて木」的なものをくっつけておくと、後々楽ができます。そこで・・・
IMG_3701.jpg
 こんな感じの板を用意します。これは、タミヤのプラボード(3mm)を型の内側より少し小さいぐらいに切り出し、ドリルで穴を開けたものです。

 これを・・・
IMG_3703.jpg
 固定用に、薄くシリコンを流し込んだ後、上に乗ます。これまた固まるのを待ちましょう。

 さて、固まったらここから反対側に移ります。

DSC01287.jpg
 裏返すと、こんな感じになっています。まずは、油粘土をはがしましょう。

DSC01288.jpg
 粘土をはがしたら、(結構細かいところに粘土が残ったりしますので、竹串などを使い、パーツを傷つけないようしっかりと取り除きましょう。)隙間に入り込んだ余分なシリコンを、除去していきしょう。よく切れる刃物を使うのがコツです。


 DSC01290.jpg
 ここで、反対側に流し込んだシリコンがくっついてしまわないよう、離型処理を行います。方法は色々あるようですが、ここでは専用の「シリコーンバリアー」を使用しました。エアブラシを使用して満遍なく吹き付けていきます。乾くと、少しつや消しになるので、それを目安に吹き残しが無いように注意していきましょう。(吹き残しがあると、その部分がくっついてしまい大変なことに・・・)


DSC01291.jpg
 離型処理がすんだら、同じようにシリコンを流し込んでいきます。

DSC01293.jpg
 反対側にも同じようにプラボードによる当て木を入れました。


 さて、固まった後、型枠ブロックをはずします。
DSC01294.jpg
 はずし終わりました。この後型同士をはがしていきます。・・・無事はがれるかな?緊張しますね。


DSC01298.jpg
 無事にはがれました。いやぁ~よかった。


DSC01300.jpg
 型同士をはがした後、パーツ、レジン道用棒をはずします。パーツを破損しないように注意しましょう。


DSC01395.jpg
 パーツ他をはずしたら、よく切れるカッター、デザインナイフ、彫刻刀などを使用し、湯口等のレジンを流し込むための道を作っていきます。


 これにて、型の完成です。


 

 つづいて、型にレジンキャストを流し込んでいきましょう!

 まずは、型に離型剤スプレーを吹きつけます。すぐに乾くので続けて、クランプや大きな輪ゴムなどを使用して型同士をしっかり合わせて固定しましょう。
 固定が、すんだらいよいよレジンの流し込みです。(レジンキャストの混合における解説事項は、前回の「型面取り型」にて、詳しく掲載しております。お手数ですがそちらを御覧ください。)
 混合、攪拌したレジンをすばやく、かつ気泡が入らないよう、先ほど開けた湯口から流し込んでいきます。コツは穴に直接流し込むのではなく、大きく開けた湯口の壁に棒(竹串やポリプロピレン等)を当ててガイドにし垂れ流す感じで流すと、気泡が入り込みにくいです。
 余談ですが、レジンキャストは、硬化反応中とても熱くなります。とくに混合する量が多い場合かなり発熱するので、うっかりやけどしなように注意しましょう。
DSC01404.jpg
 無事に流し込めました。レジンジャストは固まるのが早いので、写真を撮るころには、もう硬化が始まっていますね。
 ちなみに、今回は型が小さいので、御覧の通り輪ゴムを使用して型同士を固定しました。当て木にしたプラボードのおかげで固定がとても簡単です。
 
 あせる気持ちを抑えつつ、レジンがしっかりと固まるのを待ちましょう。(レジンや型が暖かいうちは危険)

DSC01414.jpg
 固まったら、そっと型からはずしてみましょう。レジンは結構折れやすいので、細い部分など折らないように慎重に・・・。

DSC01415.jpg
 そんなに問題なく流れていたので、(多少の気泡は後で修正)これで完成です。この段階でうまく流れていない部分や、気になる箇所があった場合は、型を再度調整して、(新しいレジンの流れる道を入れる等)納得のいくパーツに仕上げていきましょう。
 
 前回と同じく、これも何度か複製して出来のいいものを使用することにしました。(都合5回流しました。)



 んで、ちょっとずれますが、型にレジンを流し込んだ際、結構な割合で余ることがあります。そんなときは・・・
DSC01407.jpg
 こんなかんじで余ったレジンを、ポリプロピレン製の適当な容器に流し込んでおくと、後々レジンブロックとして、工作に使用できて便利です。(ちなみにこちらの容器は、100円均一で購入した製氷皿)
 同じ要領で、容器を変えることで、レジンの板なんかも作れます。お好みに合わせて色々と用意しておくと役に立つときがくる・・・かもしれません。


 そんなわけで、今回はこれで終了となります。次回は最後の複製講座「たい焼き取り」型についてお送りする予定です。
 
                         ではでは。


[edit]

レジン&シリコン複製講座vol.1 片面取り型 

 どうもこんばんは、雷後です。
 
 前回の予告どおり、今回から少しの間、レジンキャストとシリコーンゴムによる複製について掲載していこうと思います。
 
 素人に毛が生えたぐらいの私が「複製講座」なんて、なんだかえらそうで恐縮なんですが、最近のマテリアルは本当によく出来ていて、そんな私でも結構何とかなるもんだ・・・ってコトをお伝えできればと、思います。(そうですね、複製講座というより複製紹介といったところでしょうか。)
 
 なんだか、「複製」と聞くと、プロや玄人のための技法っぽくて、難しそうに感じる方も結構いるのではないかと思います。(私の友人もその一人)
 たしかに、結構お金もかかるし、色々と手間もありますが、技術的にはそんなに難しいものではありません。正直、同じパーツを複数必要とする場合、何個も何個も作るより「複製」してしまったほうが、時間も手間もだいぶ省ける場合がたくさんあります。(金銭的にも、時給換算で考えるとお得な場合が多いですよ。)
 
 そんなわけで、これから複製に挑戦しようか迷っている人の背中を少し押せればいいなぁと考えつつ、記事にしていきたいと思います。

 ちなみに、もっとちゃんとした「複製講座」を御覧になりたい方は、プロの方々がお送りする複製のHow to本を購入することをオススメします。そういった王道とでも言うべき複製方法をちゃんと知っておくことで、自分のアラがわかってきますし、手順に迷った際の正しい指針となってくれるでしょう。(パソコンで検索しながらの作業は結構やりづらいですしね。)
 
 で、最後に一点。これから掲載する記事は、あくまでも私個人の意見によるものですので、これによりトラブルが発生したとしても、当方では一切の責任を負いかねます。御覧の皆様の判断のもと自己責任にて作業を行ってください。
 あくまでも、参考程度に、ってことでお願いしますネ!




 さて、前置きがずいぶんと長くなってしまいましたが、いってみましょう。

 まずは、型のパターンについてです。
 一括りにシリコン型といっても、そのパターンは多種多様に存在します。
 ここでは、わりと一般的と思われる・・・

 「片面取り」「両面取り」「たい焼き取り」
 
 の、3パターンについて紹介していこうと思います。(ちなみに、パターンの名称ですが、正式名称がいまいちわからなかったので、私がかってに付けた名称になっています。)


 今回は、まず一番簡単な 「片面取り」 について、掲載していきます。(タイトル見りゃわかるよ!と突っ込まれそうですが、両面とたい焼きは次回以降になります。)

 「片面取り」とは、片側が平らなパーツの上からシリコーンゴムを流し込み型を製作した後、その平らな面のほうから直接レジンキャストを流し込み、複製を作るという方法です。(文章だとちょっとわかりにくいと思いますので、この後の画像と記事を見て理解していただければと思います。)

 メリット
・とにかく簡単!特にコレといった技術は必要なし。
・他の型取りパターンに比べてシリコン&レジンの無駄が出にくくリーズナブル。
・レジンを注型した際、その場で気泡を除去できる。

 デメリット
・原型の形状がかなり限られる。(片面が平らでなくてはならず、またその面に対して逆テーパーがついている形状もアウト。)

 とりあえず、今回片面取りするパーツはこちら。 

DSC01254.jpg
 
 SDハイゴッグの肩と胸部のバーニアパーツになります。こんな感じの底面が平らな原型を複製する際は「片面取り」がオススメです。

 つづいて、主に必要な材料など(割と手に入れ易そうなものをそろえてみました。)

DSC01255.jpg

左から順に
紙コップ・・・100円均一にて購入
離型剤スプレー・・・Wave製。近隣模型店にて購入
レジンキャスト・・・同上記。キシレンタイプ アイボリー
シリコーンゴム・・・同上記。
シリコーンバリヤー・・・GSIクレオス製。近隣模型店にて購入
下段
割り箸・・・100円均一にて購入
竹串・・・同上記
塗料皿・・・万年社製。近隣模型店にて購入
塗料皿に入っているモノ
ポリプロピレン製板・・・100円均一のクリアーバインダーを切り出したもの

あ、肝心なものをわすれてた・・・

DSC01259.jpg

今話題のタニタ製、製菓用秤。秤はできれば0.1g単位まで測れるデジタル式のものを推奨。

と、こんな感じです。

 


 それでは、製作に移ります。

DSC01257.jpg
 まず、原型より一回り大きい底面が平らな容器に、原型を貼り付けます。(貼り付けは、瞬間接着剤の点付けや、両面テープでOKです。ちなみに容器は、原型サイズにあわせて底面が平らであれば何でもいいでしょう。)


DSC01261.jpg
 早速シリコーンゴムの登場になるわけですが、まずはシリコーンゴム容器内をよく攪拌しましょう。大抵、軽い上澄みと重い部分の層がてしまっています。十分に攪拌したら必要そうな量を紙コップに取り、ちゃんと測って適量の硬化剤を入れましょう。


DSC01262.jpg
 混ぜるときは、あんまり気泡が入らないようにするに越したことはありませんが、そんなに神経質にならなくても大丈夫です。

DSC01264.jpg
 これは、悪い例。たくさんの気泡が入ってしまっています。が、この後気泡を抜くので大丈夫。たぶん・・


DSC01265.jpg
 硬化剤を入れて十分に攪拌したら、原型に少し流し込みます。少し高い位置からチュルチュルといった感じで垂れ流すと、気泡が抜けて具合がいいです。


DSC01267_20120427012218.jpg
 少し流し込んだところで、本格的に気泡を抜いていきます。私の場合、エアブラシを空吹きし、空気を当てて抜いていきますが、エアブラシをお持ちでない方は、筆を利用して原型をなぞるようにしてもよいでしょう。(大抵その筆はだめになりますけど)
 シリコンを流し込むにあたり、この時点での気泡抜きが一番重要なプロセスになります。なるべく徹底的に気泡を抜くと同時にパーツの隅々までシリコンがいきわたるように心がけましょう。


DSC01269.jpg
 つづいて、パーツが完全に隠れるまで残りのシリコンを流し込みます。この作業ももちろん少し高い位置から気泡が抜けやすいように流し込むのがベターです。また、流した後エアブラシをお持ちの場合は、表面に空気をあてて、軽く気泡を抜いておくとよいでしょう。


 固まるのを待つ事一昼夜・・・
DSC01278.jpg
 固まったので、容器からはずすとこんな感じです。原型下部に少々シリコンが入り込んでしまいましたが、このぐらいなら問題ないでしょう。


DSC01279.jpg
 はみ出たシリコンを切り離し、(はみ出したシリコンを切る際は、よく切れる刃物を使い、原型や他のシリコン部分を傷つけないように気をつけて切り離しましょう。)原型を取り外すと・・・「片面取り」シリコン型の完成です。





 続きまして、完成したシリコン型にレジンキャストを流し込み、複製パーツを製作していきましょう。

 今回の記事を御覧になっている方なら、大体ご存知だと思いますが、レジンキャストは2液を同量混ぜることで固まる注型用造型素材なわけですが、ここで、注意しておきたいポイントを上げておきたいと思います。

 それは・・・
レジンキャストの2液は「同じ重量を混ぜ合わせること」ということです。
 ほとんどの方が、「そんなことは説明にかいてあるとおりであたりまえのことだ」と思っていると思います。が、ここにちょっとした落とし穴があるのです。

 色々なメーカーから数多くのレジンキャストが販売されていますが、どの製品も大体、重量比率で3~5%のずれがあると、硬化不良を起こす場合がほとんどです。この%というヤツが曲者で・・・
 
 例えば、2液を100gずつ混ぜるとすると、最大で5gまでずれても大丈夫。ということになります。デジタルの秤を使っていれば、まず5gもずれることは無いでしょう。
 しかしこれが10gずつ2液を混ぜ合わせるとしたらどうでしょう。最大で0.5g以上ずれるともうアウト!ということになります。0.1gまで量れる秤なら大丈夫と思うかもしれませんが、ここが落とし穴というヤツで、大抵の場合、2液をそれぞれ別の容器に同じ重量を量り取り、その後混ぜるという手順を踏みます。この際どうしても容器の内側にわずかに液が残ってしまうのです。量にすると数滴ほどですが、これだけで0.2~0.5gぐらいずれてしまう場合があるのです。

 こういったことによる硬化不良は、「流し込むシリコン型が小さい」ほど起こりやすくなります。なぜなら、レジンキャストがもったいないからです。レジンキャストは結構いい値段がするので、なるべく無駄を出したくないと思うのが人情というものです。しかし硬化不良を起こすと目も当てられないので、(硬化不良を起こしたレジンをはがすのは結構大変)今回紹介したような小さい型に流し込む場合は、少しもったいないですが、多めに取るか、他の型に流し込んだ際の余りを利用するなどしましょう。(ちなみに今回の私は、後で紹介する予定の「たい焼き取り」の余りを利用しました。)

 
 これまた前置きが長くなりましたが、ここからが流し込みです。まずは、離型剤スプレーを軽くシリコン型に吹き付けましょう。(2、3回しか抜かないなら吹かなくてもそんなに問題ありませんが、吹いておくことに越したことは無いので)続いて、シリコン型のまわりにレジンがこぼれてもかまわない状態にしておきます。(平たいポリプロピレンのトレーとか、大きいタッパのふたなんかを敷くのがオススメです。)
で、・・・
DSC01402.jpg
 って、いきなり流し終わってるじゃない。・・・すいません。上記の通り「たい焼き」の余りを流したために、写真を取っている時間が無く(レジンキャストは硬化が超早い!)いきなりこんな画像になっています。
 ここまでの手順を説明すると・・・
①レジンキャストを少し多めに流し込む。
②竹串などで、中に見える気泡を追い出す。
③ポリプロピレンの板を気泡が入らないように押し付ける。
 と、こうなります。

 さて、流し込んだ先のパーツが小さいと、レジンの硬化に少し時間が掛かります。あせらずしっかりと固まるのを待ちましょう。
DSC01409.jpg
 しっかり固まったところで、底面を押さえているポリプロピレンの板をそっとはがし、レジンパーツを型から抜きます。これにて大体完成です!
 
 少しバリや気泡もありますが結構きれいにできたと思います。この後何回か同じように複製を繰り返して、出来のいいパーツを使用していくことにします。



 そんなわけでずいぶんと長くなってしまいましたが、今回はここでおひらきとなります。次回は 複製講座vol.2「両面取り」型 をお送りする予定です。
 
 今回の記事が誰かの役に立つことを祈りつつ・・・

                           ではでは。

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