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レジン&シリコン複製講座vol.3 たい焼き取り型  

 どうもこんばんは。雷後でございます。
 複製講座も第三回目、今回がラストになります。
 最後を飾るのは「たい焼き取り」型です。

 と、ここで、講座に入る前に、新しいマテリアルの紹介をしたいと思います。興味のない方はすっ飛ばしてくださいね。

 今回紹介させていただくのは、WEVE「シリコーンゴムEX」です。
DSC01308.jpg
 少し前に、WEVEのシリコーンゴムがリニューアルされました。

 使用前にわかる大きな変更点は・・・値段、容器、硬化剤の色、の三点。

 まずは、お値段。なんと旧シリコン定価3980円から定価3200円へ、780円ものプライスダウン!(税抜き価格)不況&原油価格高騰のこのご時勢にすごいことだと思います。企業努力に感謝。いや、まじでありがたい。
 
 続いて、容器が缶からポリ容器?へと変更。まずは容器の開け閉めを試してみたところ、実に簡単!旧容器の缶は開け閉めに結構苦労しましたが、そういったストレスはほとんどなくなったといっていいでしょう。気密性もよく、捨てるときも楽(自治体にもよると思いますがウチでは缶より楽)と、実に良い変更だと感じました。

 そして、硬化剤の色。旧タイプの鮮やかな赤から、乳白色の水色へと変更されました。個人的には、あの鮮やかな赤色のおかげでかなり混ぜムラをしないですんだので気に入っていたのですが、果たして今回の水色はいかに・・・

 早速使用して試してみることにしました。

 まずは、いつものように、容器内のシリコンをよく攪拌して、適度な量をとり、指定量の硬化剤を加えていきます。
IMG_3711.jpg
 と、こんなかんじです。やはりかなり淡い水色です。ちなみに、シリコン自体も若干色味が変わっていました。旧シリコンがほぼ真っ白だったのに対して、新シリコンは若干灰色よりの白になっています。(画像だとわかりにくいですが)
 で、攪拌してみたわけですが・・・やはり水色、まったくといっていいぐらい色がつきませんでした。上記にもありますが、個人的にすごく気に入っていたのでちょっと残念です。(あの赤色評判悪かったのかなぁ~)もちろん色無しがお好みな方にはオススメです。

 さて、あとはそのまま固まらせて感触の確認を・・・待つ事一昼夜。

 で、完全硬化後確かめてみると、旧シリコンとほとんど変わらない感触。これなら今までと変わらない使用感で使うことが出来そうです。

 そんなわけで、個人的総評。
 かなりいい方にリニューアルされたと感じました。さすがEX! 硬化剤の色は少し残念でしたが、それでも今後はこちらを利用する機会が多くなりそうです。

 
 ついでに、旧シリコンとの互換性を確かめてみました。(旧シリコンがまだ残っているので、重ねて流しても大丈夫か前もって確認しておかないと・・・風のうわさで、他製品同士だとシリコン同士がくっつかない場合や、逆に離型処理をしても剥がれないなんてことがあると耳にしたもので・・・。)

 
 まずは、旧シリコンの切れ端を二つ用意。片方にシリコーンバリアーを塗布して、それぞれに新シリコンをたらしてみました。
DSC01393.jpg
 ちょっとわかりずらいですが、それぞれの切れ端に少量たらしてあります。無記名のほうがシリコーンバリアーを塗布してあります。
 んで、また待ちます。

 そして、硬化後はたして・・・・
DSC01394.jpg
 うん。なしの方はくっついて剥がれず、有りの方はばっちり剥がれました。これなら、旧の上から新を流しても問題ないでしょう。

 こんなところで、ニューマテリアルの紹介は終了になります。




 え~・・・前置き(紹介)が長くなりましたが。ここからが今回の本番です。


 では、いってみましょう。「たい焼き取り」型です。
 
 さて、この「たい焼き取り」型は「片面取り」と「両面取り」の、あいのこのような型で、大まかに説明すると、基本となる凹型にレジンを流し込み、その後凸型を上から押し付けて複製する。といった感じになります。
IMG_0008.jpg
 簡単な図にすると、こんな感じです。
 使う局面はあまり多くありませんが、ドーム状や筒状といった「両面取り」での複製が難しい原型を、わりと簡単に複製できることがあるので、知っておくと役に立つ・・・・かもしれません。
 
 ちなみに私の場合、今回のハイゴッグはもちろんですが、過去作のナイチンゲールの肩バインダー、ラクスのスカートもこの方法で複製しました。御覧になったことのある方ならなんとなく想像がつくのではないでしょうか?


 で、「たい焼き取り」型の・・・

 メリット
・「両面取り」では難しい形状(一部)をわりと簡単に複製できる。
・「片面取り」の亜種でもあるので粘土埋めが簡単。
・凹面側の気泡除去が容易。
 
 デメリット
・基本1パーツ1つの型になってしまうので、シリコンの消費量が多い。
・型の形状の都合でレジンの無駄が多く出る。(以下流し込みの記事にて)
・凸側に気泡が入りやすい。たまに、クレーターか!というレベルで入る。


 では、実践していきましょう。

 さて、用意するものですが・・・こちらは、「両面取り」とまったく一緒なので、割愛させていただきます。(お手数ですが、複製講座「両面取り」を御覧ください。)

 まずは、位置決めです。これは本当に簡単で、原型がすっぽり入れば特に問題ありません。ただし周りが薄くなりすぎないように少し余裕があると良いでしょう。
DSC01302.jpg
 このぐらいで問題ありません。

 続いて粘土埋めですが、この「たい焼き取り」の場合、埋めるというより「持ち上げる」に近いニュアンスになります。
IMG_0022.jpg
 簡単な図にするとこんな感じで、全体が山形になるようなイメージで粘土で原型を持ち上げるようにします。
 ここで重要なポイントですが、①の部分をすこし高めに取るようにしてください。ここを高くすることで、レジンと気泡の逆流を防ぎやすくなります。シリコンの使用量が増えてしまいますが、ここをケチると失敗の元になりかねません。

 と、この後、実際に粘土に埋めた画像を用意しなければいけないんですが・・・すいません。写真を撮り忘れてそのままシリコンを流してしまいました。
DSC01305.jpg
 うっすらシリコンを流してから気づきました。すみませんがこの状態で、粘土埋め完了をご想像ください。

DSC01304.jpg
 上から
 ちなみに、「両面取り」のときの「ダボ穴」はこの「たい焼き取り」では必要ありません。

 で、毎度おなじみ少し高いところからシリコンを流し込み、エアブラシを使用して気泡を抜きつつ、隅々までシリコンがいきわたるようにしましょう。シリコン型製作における重要な工程なので手を抜かずにしっかり行いましょう。
 
 時間に余裕がある場合、この第一層目がちゃんと固まるまで待ってから次のシリコンを流し込むとよりベターなのもおなじみです。

DSC01307.jpg
 第一層目が固まったら本格的な流し込みになります。ちなみに、今回の流し込みでは、過去に製作したシリコン型から切り出した、シリコンブロック的なものを一緒に入れることで、水増しをしてシリコンを節約しています。
 シリコンゴムは高いので、要らなくなった型を切り刻んで取っておくと、こんな感じで役に立ちます。

 あと、この段階でもう一点。
 
 後の凸型製作の際に必要になる「持ち手」も同時に用意しておきましょう。
 持ち手といってもただのシリコンのブロックで、型の大きさにもよりますが、今回の場合は消しゴムぐらいの大きさであれば問題ないでしょう。
 私の場合、過去に使用した型を切り出して用意しましたが、それが無い場合は、今回の流し込みのときにシリコンを少し多めに用意しておき、適当な容器で固まらせた後、必要なサイズに切り出すのが良いと思います。


 さらにシリコンを流し込んでいきます。
IMG_3695_20120511005853.jpg
 このように、すっぽり隠れるまで流します。今見えている面が、レジン流し込み時の底面になるのでしっかりと平らになるまで流しましょう。


 完全に固まるのを待ち、ひっくり返して粘土を除去します。
IMG_3705.jpg
 しっかりと粘土を除去して、余分なところに流れ込んだシリコンを切って取り除きます。この辺も「両面取り」と一緒ですね。

IMG_3706.jpg
 少し斜めから見るとこんな感じになります。原型がかなり埋まった状態になっているのわかると思います。


 さて、ここから凸側の型の流し込みになります。
 まずはシリコーンバリアーをしっかり塗布して、離型処理を済ませておきましょう。忘れると大変なことになります。(財宝発掘の気分が味わえます・笑)絶対に忘れないようにしましょう。

 離型処理がすんだら、シリコンを流し込みます。
 へこんだ部分がいっぱいになるぐらいまで流し込んでください。
 
 流し込んだら、固まるのを待ちます。ある程度固まったら、ここで少しのシリコンを流せるように準備して、前に用意しておいた持ち手を取り付けましょう。
 
DSC01390.jpg
 と、こんな感じです。 さあ、しっかりと固まるのを待ちましょう。


 固まったら、凸型を取り外します。
DSC01391.jpg
 さらに、原型を取り外すとこんな感じになります。


 取り外した凸型から余分なシリコンを切り離し、レジンキャストの逃げ道を用意します。
 よく切れる刃物で、上から凸型を押し付けた際に、うまくにえげられるラインを予想して道を作っていきます。
DSC01398.jpg
 今回の場合はこのぐらいで大丈夫だと思います。もしうまく逃がすことが出来なかった場合はそのつど、型を調整していきます。


 この時点で今回の「たい焼き取り」型は完成になります。
  
 


 続いて、レジンキャストを流し込み、複製を作りましょう。

 まずは、離型剤スプレーをそれぞれの型に吹き付けます。
 吹き付けた後、凹型を周囲にレジンがこぼれてもいいように、ポリプロピレンのトレーや、海苔の缶ふたのようなものの上に置き準備完了。 

 
 では、レジンキャストを流し込みましょう。(レジンキャストの流し込みの手順についてはお手数ですが「片面取り」&「両面取り」講座を御覧ください。)
DSC01400.jpg
 ちょっともったいないと思いますが、複製したい部分が完全に隠れるぐらいたっぷりとレジンを流し込みましょう。
 流し込んだら素早く、見える気泡を除去します。竹串などを使用して、特に細かい部分に残りがちな気泡を追い出していきます。


 気泡の追い出しがすんだら、凸型を上から押し付けます。(押し付けるといっても強く押すと、型が変形してしまうので、重力にまかせる感じで下まで入れて、一番最後だけ少し押すようなイメージです。)
 もちろん、凸型側にも気泡が入らないように出来るだけ注意しながら行いましょう。
DSC01401.jpg
 こんな感じで、レジンが溢れまくるので、トレー等の下準備はお忘れなく。


 流し込み画完了したら、固まるまでしっかり待ちましょう。

 
 固まったのが確認できたら、パーツを壊さないよう、そっとはずしましょう。
DSC01411.jpg
 凹型から取り外した状態です。このあと、凸型をはずします。このときも持ち手が役に立ちます。


DSC01412.jpg
 型からはずすとこんな感じになります。わりとうまく流れていたので、少し型を調整した後もう一度流してみました。



 抜き終わったパーツのみアップにて
DSC01413.jpg
 やはり、凸型側に気泡が入っていますが、他のパーツをつけた際に隠れる部分なので問題ないでしょう。
 その他、多少気泡があっても、このぐらいなら埋めてしまうほうが早いので気にしないことにします。(商品として販売するわけじゃありませんからね。)


 これにて、「たい焼き取り」型、そして長々とお送りした「複製講座」は終了となります。
 
 ここまで御覧頂いた皆様、お付き合いありがとうございました。
 文章力の無さを筆頭に、わかりにくい点も多くあったと思いますが、少しでも誰かの役に立つことを願うばかりです。



 さて、次回からはSDハイゴッグの製作記事にもどる予定です。忘れられていないことを祈りつつ・・・進めていこうと思います。良かったらまた足を運んでくださいませ。

                        ではでは。
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